爪水虫
爪水虫とは
爪に白癬菌が寄生した状態で手や足の爪が白く濁ったり、厚くなってきた時は爪水虫の可能性がありますので、早めに皮膚科でご相談下さい。爪の濁り、変形、肥厚があっても爪水虫以外の爪の病気もありますので、自己判断で治療をされないほうがよいかと思います。大切なことは爪に白癬菌が寄生しているかどうか皮膚科で顕微鏡検査して診断をすることです。
当院における爪水虫の治療
爪水虫の治療には内服治療(飲み薬)と、外用治療(塗り薬)があります。外用治療と比較して内服治療の方が効果は高いのですが、指示通りに定期的に通院していただくこと、医療費がかかること、肝臓に負担がかかることがあるために採血が必要な場合があることなどをご了解の上で内服治療を行います。このようなことから他疾患で既に多くの薬を飲まれている方や、ご高齢の方には内服治療はあまりお勧めできません。
飲み薬治療
- ネイリン:毎日1錠、3か月飲み続ける方法で、3週間に1回、トータルで最低4回の通院が必要です。爪白癬治療では一番良く効く治療とされています。二回目か三回目の受診時に採血をします。3か月内服した後は9か月間の観察期間を経て、内服開始から1年後に効果判定をします。診療費は3割負担の患者さんで初診時6100円~7300円、再診時 5600円~6800円くらいとなります。最低総治療費は約24000円です。
- ラミシール:毎日1錠、6か月間のみ続ける方法で二番目に効果が高い薬剤ですが、肝臓に負担がかかることがあるため適宜採血いたします。3週間に1回通院し、計8回ほど通院していただきます。1回あたりの診療費は3割負担の方で初診時が約4000円、再診時は3週間処方で約2000円(血液検査無しの時)くらいとなります。最低総治療費は約19000円です。
- イトラコナゾール:1日4錠1週間内服したら3週間休薬するというパターンを3クール繰り返す方法です。1か月に1回、計3回通院していただきます。基本的に採血はいたしません。1回の診療費は3割負担で初診時 3800円、再診時 3000円くらいです。最低総治療費は約9200円です。
塗り薬治療
- 新型の外用剤について
- (a) クレナフィン爪外用液:中等度の爪白癬で1年外用継続して完治率は15~28%です。
3割負担の方で1本処方時、初診時は3500円、再診時は2300円、2本処方で再診時4000円くらいとなります。 - (b) ルコナック爪外用液:中等度の爪白癬で1年外用継続して完治率は15%くらいです。3割負担の方で1本処方時、初診時は2700円、再診時は1600円、2本処方で再診時2600円くらいとなります。
- (a) クレナフィン爪外用液:中等度の爪白癬で1年外用継続して完治率は15~28%です。
- 従来型の外用剤
上記以外の外用薬については診察時に説明いたします。