帯状疱疹(たいじょうほうしん)
帯状疱疹とは
帯状疱疹は水痘(みずぼうそう)と同じウイルスによって赤い発疹と水ぶくれができ、神経痛でピリピリ痛む病気です。
発疹は神経に沿って、体の各所の片側に帯状に広がります。帯状疱疹の多くは子供の頃に罹ったみずぼうそうのウイルスが神経の根元に潜んでいて、老化・肉体的疲労・精神的ストレスなどで体力が弱って体の抵抗力が落ちている時に発症します。水ぼうそうに罹ったことのない方、特に子供さんには水ぼうそうをうつしてしまうことがあるので、帯状疱疹のなり始めの方は気を付けましょう。
帯状疱疹は普通は一生に一回発症するかどうか程度ですが、体の免疫機能が弱っている方には二度三度繰り返すこともあります。
当院の治療について
帯状疱疹の治療の中心はウイルスを抑える飲み薬と、痛みを和らげるのみ薬、皮膚を保護する塗り薬が中心となります。
治療で一番大切なのは発疹が発症したらできるだけ早く抗ウイルス薬を飲むことです。皮疹がでてから5日以内に薬を飲み始めないと治療効果が期待できないとも言われています。
痛みが強い時、発疹の程度が重症の時、鼻や目の周りに発疹が出て強めの頭痛がある時、何らかの重い病気を患っている方などは点滴治療が必要となります。その際は入院治療が必要となりますので基幹病院をご紹介しています。
また入院するまでの症状ではなくても、目や耳の周りに発疹がある場合は眼科・耳鼻科を併診していただくこともあります。
皮膚の症状は三週間くらいで茶色いシミを残して落ち着いてゆきますが、ピリピリしたり、冷えるとうずく神経痛が長く残ることがあります。中には一年以上も神経痛が残ってしまう方がいらっしゃいますので、発疹がでたらできるだけ早期に医療機関を受診しましょう。