あの日のワンショット「(26)ベルギー ゲント / ブリュージュ」
ドイツのケルンで行われた国際研究皮膚科学会において、私の博士号の研究となった発表を無事終えた後、3泊4日のお休みをいただいて、当時鹿児島大学医学部皮膚科助教授だった瀬戸山先生(現宮崎大学医学部皮膚科教授)と私の二人でベルギーへの小旅行に出かけた。
ベルギーの首都・ブリュッセル、ブリュージュ、ゲントを駆け足で回った。かつて学生の時にブリュージュに来たことがあり、とても好きになった街だったのでその再訪を楽しみにしていた。
ベルギーは知る人ぞ知る、グルメの国であり、またビール好きにはたまらないほど数多くの変わったビールを飲むことができる国でもある。白ビール、黒ビール、赤ビール、チェリーの味のビールなど、何十種類ものビールがあり、3泊4日で何種類飲めるか瀬戸山先生と楽しみながら酔っ払いの旅となった。
上の写真はゲントの有名なパブで昼からビールを飲みにいった時の様子である。この変わった形のグラス、とても高価だそうで、このグラスのビールを注文すると、片方の靴を人質(?)に取られるのだ。天井から籠が降りてきて、その籠に靴を預けるとまた天井に靴は籠とともに上がってゆく。そしてビールを飲み干して、グラスを無事返すと靴を返してくれるという決まりになっている。靴を脱いだ左足を見せているのは片方だけ靴をとられて、なんとなく不安定な足元でビールを飲んでいる姿である。
なんとも楽しい経験だった。
下の写真はブリュージュのレストランで「ウサギの肉と洋ナシのラズベリーソースがけ」を食べた時のメニューである。本当においしかった!! その他、ムール貝、とれたてのホワイトアスパラ、うなぎの燻製などグルメな男二人旅だった。穏やかな風景と歴史ある建造物にも感動したが、ベルギーはなんといってもおいしい国だった。
ちなみに40カ国旅をした私のヨーロッパでのオススメはベルギーとチェコである。