あの日のワンショット「(24)オーストラリア エアーズロック」
鹿児島大学医学部皮膚科助手として勤務していた平成9年6月、4年に一度開催される世界皮膚科学会に参加するためオーストラリアを訪問する機会を得た。学会はシドニーで行われたが、学会の後、休暇を得てオーストラリア中部にある“地球のヘソ”と言われるエアーズロックを訪れた。朝日に映えるエアーズロックの景観はとても神聖なものを感じた。原住民のアボリジニにとってエアーズロックは神聖な場所だそうで、なるほどと思った。この写真をとった後にエアーズロックの頂上まで登った。通常の体力があれば大抵の人は登れるが、運動不足の私にはちょっとしんどかった。開業してからは国内の学会でも遠方になるとなかなか参加できないが、大学病院勤務時代は本当に多くの学会へ参加しては発表し、新しい多くのことを学ぶ機会を得ることができた。そしてついでにその土地をちょっぴり旅してくるのが私の楽しみでもあった。
エアーズロック頂上から眺めた広大な平原と空、人間の小ささをしみじみと感じた時でもあった。