にきび
にきびとは
にきびの主な原因は
- 男性ホルモンなどの影響により皮脂分泌が活発なること
- 古い角質がつまるなどして毛穴がふさがること
- 毛穴の中でニキビの原因菌(アクネ菌)が増殖すること
の3点があげられます。
またニキビが悪化する要因として
- 年齢:思春期に多く発症し、成人になると次第に減少します。
- 便秘または胃腸の荒れ(下痢も含めて)
- ストレス
- 冷え性
- ホルモンバランス:女性では生理前や生理中にしばしば悪化します
- 食生活:甘いもの、脂っこいもの、食べ過ぎ、ビタミン・ミネラル不足
- 睡眠不足や夜更かし:お肌は20時~2時に再生されます
- にきびを触ったりつぶしたりすること、髪の毛が触れる、マスク着用
- ステロイドホルモン剤などを塗ったり、飲んだりすること
- 油や粉塵、熱気などにさらされた環境で働いていること
など多くの悪化因子があげられます。ニキビは上記の様々な要因が複雑に絡み合い長期にわたって悪くなったり、良くなったりを繰り返します。
以上のことから、ニキビ治療は長期にわたって根気よく続けることが必要で、クリニックを1、2回受診して塗り薬をもらうだけでは治りません。治療を始めたら、まずは3か月、そしてできれば1年くらいは治療を継続することが大切です。
当院における治療
治療は、ニキビの状態によって塗り薬だけでよい場合、塗り薬と飲み薬を併用する場合とがあります。患者さんごとに希望をお聞きしながら、より良い治療方法を考えてゆきます。
塗り薬治療(外用治療)
塗り薬治療には
- ニキビの原因となる毛穴のつまりを改善する薬(アダパレン、BPO)
- ニキビの原因菌であるアクネ菌などの増殖を抑える薬(抗菌剤、BPO)
以上の2系統の薬を組み合わせて使います
アダパレン、BPOについては治療開始によりしばらくの間、刺激や乾燥が生じることが多いため、使用方法について受診時に詳しくご指導いたします。たとえ刺激がでても塗り方を工夫したり、保湿剤を一緒に使うことで多くの場合は継続して使うことができます。
外用剤はニキビの状態や治り具合により、適宜変更してゆきますので、定期的な受診をお勧めしています。
飲み薬治療(内服治療)
内服治療として漢方薬、抗生物質、ビタミン剤を症状に応じて処方します。当院での基本は漢方薬ですが、症状がひどい時は抗生物質を併用します。ビタミン剤は漢方薬の飲めない方などに処方しています。