水虫(白癬 はくせん)
水虫とは
水虫は白癬菌が足に寄生した皮膚病です。白癬菌が寄生する部位によって、陰部では「いんきんたむし」、体幹では「ぜにたむし」、頭皮では「しらくも」などと呼ばれますが、すべて白癬菌という「真菌、カビ」の一種が皮膚に住み着いてできる病気です。ここでは頻度の多い、足に白癬菌が寄生する足白癬(水虫)について説明します。
水虫には小さな水ぶくれができるタイプ(小水疱型)、指の間の皮がむけて赤くなったり白くふやけてくるタイプ(趾間型)、足の裏がカサカサして硬くなるタイプ(角化型)があり、かゆみを伴うものもあれば、痒みを伴わないものもあります。また爪甲が白く濁ってきて分厚くなってくる爪白癬もあります。爪白癬はしっかりと治さないと爪に住み着いている白癬菌が再び足に感染して、足白癬を何度も繰り返す原因となります。爪白癬については別項で解説します。
当院での治療について
足が痒くて皮がめくれているだけでは水虫とは診断できません。めくれている皮や水ぶくれの一部を採取して顕微鏡で白癬菌を確認できた時に水虫(足白癬)と診断されます。
白癬菌が見つからない場合はカブレなどの皮膚炎の場合もしばしば見られ、その場合は水虫の塗り薬を塗っても治りません。まずは水虫かどうか、正しい診断がとても大切となりますので、まずは本当に水虫なのかどうか皮膚科で病気の診断をされることをお勧めします。
水虫(足白癬)と診断されたら、抗真菌剤という塗り薬を1日1回、発疹のある部位から約5センチくらい広めに塗ります。水虫は治りにくく、治ったと思っても皮膚の角質の中に白癬菌が残って再発しやすいので、3か月くらい塗り続けることをお勧めしています。
水虫治療のかきくけこ
か:乾かす
き:きれいにする
く:薬をつける
け:検査をうける
こ:根気よく