水イボ
水イボとは
水イボは伝染性軟属腫ウイルスによって人から人にうつる皮膚に生じる小さなブツブツです。白く見えることが多いのですが、炎症をともなって赤みを帯びて見えることもあります。主に皮膚が未熟な10歳以下の子供さんに多くみられますが、大人に生じることもあります。
水イボは自然に治ることもあるのでクリニックによっては放っておいてよいと言われますが、治るまでに1年ちかくかかることも多く、放置しておくと少しずつ増えて治療が難しくなるので、数が少ないうちに治療されることをお勧めしています。
当院の治療について
一番確実な治療は水イボをピンセットでつまんで取る治療です。つまんで取ると痛みを伴うため、痛みを我慢できる患者さんであれば数個なら直接取ります。しかし多くの患者さんは痛くない方法を希望されますので、麻酔のテープを治療1~2時間前に貼ることにより、痛みのない治療をしています。
10~20個くらいであれば1回の治療で済みますが、沢山の水イボが生じている場合は数回に分けて治療を進めてゆきます。アトピー性皮膚炎などで皮膚が弱く荒れている患者さんでは取ってもすぐに増えることがあるため、塗り薬を使って皮膚を良い状態に整えることも大切です。
様々の事情がありピンセットで取る方法を希望されない場合には、治療効果は弱く治るまでに長い期間を要しますが、漢方薬内服と外用剤を用いた治療を行います。