院長の部屋
COLUMN

院長の部屋 47号 夏の終わりに

梅雨明けから猛暑が続いた今年の夏も、そろそろ終盤にはいってきました。まだまだ残暑が続いていますが、もう少しすれば涼しくなってくることでしょう。さて、この夏皆さんは楽しい思い出ができましたか。

毎年6月から8月の暑い時期は皮膚科患者さんが増える時期で、皮膚科繁忙期です。開業皮膚科医はこの夏を体調を崩さずにいかに乗り切るかが、毎年の課題となっています。

毎年7月下旬には医院の西に臨む星越海岸でジェットスキーの大会が行われ、私にとっての夏の最盛期を迎えます。その頃は銀色に輝く三河湾に多くのヨットが浮かび夏真っ盛りとなります。診療の合間にこの風景をみると少し元気がわいてきます。

そして午後の診療を終え残務をこなしていると、20時から医院の東に臨むラグーナ蒲郡でミュージカル花火が夜空にあがります。この花火を院長室から見るのが私の夏のささやかな楽しみで、今夏も何度この花火をみたことでしょう。開業して10回目の夏もお蔭様で、こうしてなんとか乗り切ることができそうです。患者さんをはじめ、すべての皆さんに感謝いたします。

さて私の今年の夏の思い出は???少しばかり近場にお出かけはしたものの、ほとんどの時間を医院と自宅で過ごしていたような・・・ 暑さと疲れで家に帰ればビールを飲んで眠気に襲われバタンキュー。読書もあまりせずにここ1、2ヶ月が過ぎ去ってしまい、正直いって今回の話題がみつかりません(笑)。

ということで、今回の話題は“男の料理”。男性の皆さん、厨房に入りますか? 私は休みの日を中心に週に数回、料理を作ります。商売屋の生まれの私は親が忙しかったりすると、小学生の頃から買い物を頼まれたり、簡単な料理を作らされていました。そして大学に入って一人暮らしの時にかなり自炊をしたせいか、料理を作るのが苦になりません。

今では休みの日はビール飲みながらあれこれ作るのですが、少し前まで私のマイブームだったのが「タジン鍋」をつかった料理です。モロッコ発祥の山型の蓋をかぶった陶器製の平たい鍋です。最近ではちょっとしたショッピングセンターの食器売り場でもみかけます。
この鍋がすぐれ物で、煮込み料理や蒸し料理がとても美味しくできるのです。素材を鍋に入れて弱火をつけるだけでOK。

これまでに、ミートボールのトマト煮、鮭のチャンチャン焼き、魚介類の野菜蒸し、スペイン風オムレツ、白菜と豚バラの重ね蒸し、鶏とベーコンの野菜蒸し、ムサカ(なす、ひき肉、チーズを使ったギリシャ料理)、カチャトラ(猟師風チキンの煮込み)、チキンシトロン(鶏とキャベツのレモン煮)、焼きりんご、焼きバナナなど毎週のように、これでもかとタジン鍋を使って料理を作り皆に食べてもらうわけですが、“まずい”といわれたことは一度もありませんでした。水をあまり使わずに野菜をはじめとした素材の含む水分で煮たり、蒸したりするので、調味料は少なくても素材の味が十分でて、どんな料理を作ってもおいしくいただけるのです。

あまりにタジン鍋の料理ばかり作るので、さすがに家族も飽きてきたのか、あるいは熱しやすく冷めやすい私の性格からか、ある時からタジン鍋は厨房の片隅でホコリをかぶっております。しかし、これから涼しくなり温かい料理が好まれる季節が来ると再びタジン鍋が活躍しそうです。

夏はついついソーメン、サラダうどん、冷やし中華など簡単な麺類が多くなってしまい、料理をつくる楽しみが薄れていましたが、食欲の秋がやってきたら新しい料理に挑戦しようかと思っています。男性の皆さん、たまには厨房に入って料理をしませんか!

南に始まりがあった

南に始まりがあった。
あの時、南には何も無かった。
偏差値も、ライバルも。
管理や束縛や、ましてや自由も。
もちろん、経験や模倣、飾られた歴史、語られた伝統など。
そして驚くことに、学校さえも無かったのではないか。
しかし、南に始まりだけはあった。
始めなければ何も無いのだから、
好むと好まざるとにかかわらず、
私たちは、始めなければならなかったのかも知れない。
そして、・・・
私たちは、始めたよね。
孤高であったり、肩を組んだり。
胸ぐらをつかんだり、熱く語ったり。
怯えたことも、恐れたことも、
みっともないことも多かった。しかし、
南のすべては、私たち自身が私たち自身の手で、
確かに始めたものだ。
その脈動は、厳然として、南の姿に生きている。
私たちの姿に生きている。
遠い日の他人のものではない、私たち自身が始めた南の息吹が、
今日も南を吹き抜ける。

もし今、私たちが開拓者だったら、
それは南で鍛えたものかもしれない。
もし今、私たちが先駆者だったら、
それは南で研ぎ澄まされたのかもしれない。
そして、もし今、
私たちが、始める勇気をなくしていたり、
始めることに疲れていたら、 
一度、南へお帰りなさい。

南は、今でも始まっている。
南は、今でも始まりを応援している。
フレー!フレー!南!

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