院長の部屋
COLUMN

院長の部屋 108号 奄美大島で過ごした2年間 Vol.3

今から約20年前、鹿児島県立大島病院に勤務していた2年間を振り返る「奄美大島で過ごした2年間」の第三回目は奄美大島での食べ物の思い出について触れてみたいと思います。

奄美の郷土料理“鶏飯”知ってますか ~ 島料理の思い出

奄美ならではの料理の代表格は鶏肉と錦糸卵、椎茸、パパイヤの漬物などをのせて鶏ガラスープをたっぷりかけたお茶漬けに似た鶏飯と言う料理です。食が進まない時でもスあっさりしたスープご飯なのでサラッと食べられ、とても美味しいです。愛知県に帰郷してからも年に数回は鶏飯が懐かしくなって自宅で作って食べています。スープにこだわらなければ、ネットでレシピを見ながら自宅で簡単に作れますし、冷凍された鶏飯セットも通販で奄美の業者が販売していますので、興味のある方は是非一度ご賞味下さい。
奄美では豚肉を使った料理も多く、またイカ墨を使った真っ黒のイカ墨汁、本土ではあまり見かけないアオブダイの刺身、そしてフグに似たハリセンボン(奄美では「あばす」という)のから揚げはふぐと遜色ない味で私のお気に入りでした。

奄美おにぎり、みき、そしてヤギ汁

奄美で「おにぎり」と言うと薄焼き卵を巻いたおにぎりが一般的で、手間がかかっているだけに美味しく、奄美のソウルフードと言ってよいかもしれません。
当地には「みき」という飲み物があります。お粥または甘酒のような少しドロっとした粘稠な飲み物で、米とサツマイモと砂糖を発酵させて作り「米のヨーグルト」とも言われています。その原型は映画「君の名は」で登場した「口噛み酒」で、豊年祭などで奉納されたり、振る舞われたりする「お神酒」から「みき」と名付けられたようです。奄美のスーパーには牛乳の近くに必ず置いてあり、栄養価の高さから夏バテ防止や体調不良の際に飲用されています。奄美以南の沖縄にも「みき」はあるようですが、奄美では「花田のみき」が有名で我が家でもしばしば飲んだ懐かしの味です。

そして奄美で過ごした2年間で1度だけ食体験したのが「ヤギ汁」です。沖縄料理のようですが奄美大島にもヤギ汁があります。臭いにクセあって・・・という噂を聞き、なかなかヤギ汁にチャレンジする機会が訪れませんでしたが、看護師が中心となって「ヤギ汁を食べる会」を結成してメンバーを募っていたので仲間にいれてもらいました。私達が向かった店は臭いを抑えて食べやすく調理したヤギ汁で、美味しかったというより、「ヤギ汁を食べた」という「怖い物見たさ感」のほうが強く印象に残っています。

「やんご」での「のんかた」でリフレッシュ

名瀬市の中心部に屋仁川(やにがわ)、奄美の言葉で「やんご」という歓楽街があります。鹿児島県内では、鹿児島市の天文館に次ぐ規模の歓楽街です。当時はしばしば同僚と「やんご」に出かけました。「飲み会」のことを鹿児島では「飲み方・・のみかた」転じて「のんかた」と言いますが、「のんかた」が奄美での生活に彩りを加えてくれたことは間違いありません。黒糖焼酎と少々甘めの味付けの島料理に舌鼓をうち、仲間とわきあいあいとした時間を過ごす「のんかた」に何度でかけたことでしょう。当時「のんかた」が生産的な時間だったか、非生産的な時間だったか知る由もありませんでしたが、振り返ってみると「のんかた」がなかったら味気ない生活であったと思います。

名瀬で食事するなら

皆さんが奄美大島を訪れ、奄美市の中心部で食事する機会がありましたら次の3つのお店をオススメします。
島料理を満喫するためにまずは「喜多八」へ。 酢味噌で食べるアオダイ、キハダ、タコなどの刺身盛、ニガウリを使った料理、野菜と豚肉を煮付けた「わんふね」、油ぞうめん、イカ墨汁、薄焼き卵を巻いたおにぎりなど、日によって多少内容は変わりますが奄美の郷土料理を存分に味わうことができます。奄美大島にきたら「喜多八」は外せません。
そして狭い店内に島唄と三線(さんしん)の音が響きわたる「かずみ」。島を代表する唄者 西和美さんがしきる郷土料理と島唄の店である。唄うのは和美さんだけではなく島唄好きな地元客が唄い、太鼓をたたき、三線を弾いて即興の島唄ライブが始まります。ある時、カウンターに座って飲んでいたらデビュー前の中孝介(あたりこうすけ)君と隣り合いました。若き唄者として奄美大島では名が知れ始めていた頃のこと。デビューしてからは「地上でもっとも優しい歌声」と称され活躍中ですがが、今も奄美大島を拠点としていて、ひょっとしたら「かずみ」で彼に出会えるかもしれません。そして驚いたことに「かずみ」の女将 西和美さんの息子さんが当院の隣町の方と結婚され今も愛知県東三河にお住まいになっています。本当に縁とは不思議なものです。
そして最後に紹介するのがクラッシックバー「QLK」です。シックな落ち着いたバーで奄美大島にいることを忘れてしまいます。カウンター正面の棚に並ぶ数々の洋酒に目をやりながら美味しいお酒で一日の疲れをいやします。そしてつまみに出されるマスターが育てた「野生の証明」と名付けられたミニトマトは自然の甘さがほとばしる、皆さんにも是非ご賞味いただきたい奄美の隠れた逸品です。奄美を訪れたらカウンターに席をとり、マスターとお話してみてはいかがでしょうか。

Vol.4に続く。

令和元年9月24日 院長

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